あろは村 TOPハワイ島のトレイル紹介へ戻る*

ハワイ島のハイキング/ポロル渓谷

■難易度 ★ ★ ☆ ☆ ☆
■往復 0.5マイル(0.8km)ぐらい
■所要時間  30分〜1時間
 ※参考 3歳の子連れ 2時間(遊び時間を含む)
■幼児連れハイキング △〜○ 下記参照
■出発地点
島北部の270号線の終点。19号線を北上し、カワイハエから270号線を通って終点まで進みます。またはワイメアから250号線に入ってハヴィの町の突き当たりまで進み、右折して270号線に入ります。28マイルマーカーの先で道は終点になり、駐車場があります。

渓谷が連なる海岸線を眺めながらのハイキング
周りを緑に囲まれたポロル渓谷は、ハワイ島の中でも有数の絶景スポットと言われています。楽しみにしながら展望台に初めて立った時に思ったのは、『わりと地味だなぁ』という意外な感想でした。その時の天気が悪かったせいもあるでしょうけど…。そこから見えたのは緑に覆われた山と眼下にある湾。緑に包まれた静かな雰囲気は良かったけれど期待が大きすぎたのかな、と思いました。

展望台から見た景色はコレ。上の写真の景色のほうが断然いい!

その後ハイキングをして、ようやくその素晴らしさを知りました。海岸線に続く渓谷の連なりや、そこに流れる滝を発見したとき、『キレイだなあ!』と思ったのです。カウアイ島のナパリコーストを歩いているかのような気持ちにもなりました。展望台から眺めるだけではこの渓谷の魅力が半分しか伝わらないんですね。
駐車場の奥に見える下り坂がポロルトレイルの入口です。このトレイルはポロル渓谷から隣のホノカネヌイ渓谷、ホノカネイキ渓谷へと続く長〜いものですが、ここでは最も一般的な「展望台からビーチに下りるコース」を紹介します。

出発地点が高台にあるので、行きは下りで帰りが上りになります。かなり急坂で、足元もゴツゴツ。決して歩きやすいとは言えない道ですが、距離的には短いので大人なら片道20分もあればビーチまで下りられるでしょう。木々の間から時々海岸線が望めて、それが励みになり頑張れてしまいます。
植物も沢山見ることが出来ました。ノニや、ハウ、ラウアエ(シダ)、ティー、ナウパカなど、トレイルは瑞々しい緑で彩られています。


湾の様子

ビーチはブラックサンドです

これから歩く方に「気をつけて」と言いたいのは馬糞です。ここは乗馬ツアーが同じコースで歩くので、トレイルに”落し物”をしていくのです。結構ひどい時もあるそうですよ。それから赤土の道なので、雨の後でぬかるんだりしていると滑ります。緑が多い場所というのは、それに比例して雨も多いです。私たちはここに数回行っていますが、いつも天気に恵まれません。でもこれは季節的なこともあるだろうし、運もありますけどね(笑)

パーキングは小さく、駐車できる台数が少なめです。展望台から眺めるだけで帰る人も多いので、少し待ってタイミングが良ければ止められます。この駐車場は本当の行き止まりにあって、空車がなかった場合は狭い駐車場内で向きを変えるか、そのままバックで戻ることになります。大混雑だった時には出る車と入る車のすれ違いが出来ず、後ろには既に車の長い列が出来ていたのでバックも出来ず、立ち往生している車を見かけました。こんな目には遭いたくないけれど、駐車場って奥まで進まないと様子が見えないんですよね。


子供と一緒に歩く

3歳8ヶ月の時に歩きました。山道のアップダウンを子供と一緒に歩く時、上り坂と下り坂のどちらが大変かと言うと、下り坂のほうが大変な気がします。ここは赤土トレイルなので滑りやすいです。それに加えて急勾配。石もゴツゴツ表面に出ているので、転ばないように手をしっかり繋いで下りました。このぐらいの年齢なら大丈夫だと思いますが、2歳ぐらいだとちょっと怖いかも。危険なので抱っこはお勧めできません。

また、展望台(駐車場)には柵がありませんので、小さなお子さんからは目を離さないようにしてくださいね。トイレの施設はありません。ここへ来る手前のカパアウの街にカメハメハ大王像があり、その後ろのシビックセンターに公共のトイレがあります(マイルマーカーは23〜24の間)
ちなみに、ハイキングはせずに展望台から景色を眺めるだけでしたら、駐車場まで行くより手前で見たほうがポロル渓谷らしい海岸線を見ることが出来ます。

▼トレイルを歩いた日の日記
2005年8月 1日 『ポロル渓谷を歩こう』
2007年1月 7日 『子供と楽しむポロル渓谷』
2007年7月26日 『友達とハヴィ、ポロル渓谷へ』


◆時間の目安と見える景色◆ ※時間はストップウォッチ形式に表示(単位は分)
※2005年8月レポート(子供は3歳)
0:00 展望台をスタート
いきなり急な下り坂。赤土の道です。我が家のトレッキングは、ケンシン坊が転んで血なんか出した時にはジ・エンド(^^; 慎重に進まなきゃいけません。海を見ながら歩きます。しばらくは展望台からの景色と同じような感じ。
0:13
とうとう複雑に入り組んだ海岸線が見えてきました!晴れていればもっといい景色が拝めたのに今日は曇り。…と思ったらザーっと雨が降ってきました。我が家とポロル渓谷との相性は最悪で、今まで一度も晴れたことがありません(涙)
0:15
かなり強い雨だったのでケンシン坊はカッパを着ました。でもシャワーのようにあっという間に止みました。その後は降ったり止んだり。道は相変わらず急勾配が続きます。登ってくる人たちとも時々すれ違いました。ファミリーも多いです。
0:17
しばらく進むとビーチが見渡せました。ブラックサンドビーチで、幅は800mもあるそうです。常に海を眺めながら歩くコースというのは気持ちのいいものですね。ああ、晴れてくれないかなあ。
0:27
そんな願いもむなしく、雨脚が強くなったので休憩をしました。ずっと向こうの岩肌に滝が幾筋も流れているのが見えます。これは雨の恩恵?
0:40
だんだんビーチに近づいてきました。あと一息! 今日は風も強くて波も荒いです。所々で遊びながら歩いているので、大人が片道15〜20分というところを40分経ってもまだ到着できていません。
1:00
とうとう坂を下りきりました。ここには松林があったので松ぼっくりが落ちていないかなと思って探したんですが、1つもありませんでした。代わりに小さな豆みたいなものが落ちています。松じゃないのかも。
1:08
ケンシン坊とパパが林の中で遊んでいる間、私は奥のほうへ歩いてみました。渓谷の山並みが見えるこの場所は静かな空気に包まれています。湿地は水が豊かで、一歩づつ足を踏み出すたびに、足元からもじわ〜っと水が染み出してきました。
1:15 ビーチ到着 →2:10 展望台に帰着
ビーチに着きました!ハワイ島らしい黒い砂です。遊んでいたらまた雨が降り出し、今日はこれでおしまいということになってしまいました。帰りは登るのみ。頑張るしかありません。正直言って展望台につく頃にはヒーヒーでしたが、距離は短いので難易度としては「★×2」程度かな。
◆トレイルでみつけたもの◆

色が変化します
黄色の花が群生していました。ハウかなぁと思いましたが、特徴が違う気がする…(^^ゞ
■ハウ (和名:オオハマボウ)
海岸や河口に分布。花は黄色からオレンジに変化して1日で落ちる。葉はハート型。花の中心が濃い赤。花はしっかり開ききる。
■ミロ (和名:サキシマハマボウ)
海岸に分布。花は黄色から紫へと変化して1日で落ちる。葉はハート型。花が筒型で開ききらないのが特徴。

色の変化はハウに似ているけど中心部に色が無いんです。筒型といえばそんな風にも見えるのでミロかとも思うけど、落ちた花は紫ではなかった気がするし…。実は全然別の花だったりして。


■ハラ (和名:シマタコノキ)
トレイルではタコノキの存在も目立ちます。海岸線に分布し、幹から出るタコの足のような気根(地表に出ている根)が特徴。有名なラウハラのバッグやバスケットなどはこの葉を使って編みます。ラウハラとは「ハラの葉」という意味。
■ノニ (和名:ヤエヤマアオキ)
健康食品としても有名なノニはトレイルでも所々見かけます。見ればすぐ分かるような、緑のゴツゴツした実が特徴。薬のほかに染料としても使われていたそうです。
■オールスパイス(かな?)
図鑑で見るとオールスパイスに見えるこの花。
正解ならば葉には芳香があり、小さな実が香辛料になります。シナモン・クローブ・ナツメグの3つを合わせたような香りで、様々な料理に使える便利なスパイスとして有名です。
[2005年8月]



ページ上部へ戻る


あろは村 TOPハワイ島のトレイル紹介へ戻る