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ハワイ島のハイキング/アースクエイク トレイル

【お知らせ】
2010年7月現在、噴煙の影響によりバイロン・レッジ・トレイルとハレマウマウ・トレイルが閉鎖中(下の地図の赤と青の部分)

■難易度 ★ ★ ☆ ☆ ☆
■1周 約 2.5マイル(4 km)
■所要時間 1周 2時間 /幼児連れ 3時間半
■幼児連れハイキング ○ 下記参照
■ベビーカー・車椅子 ボルケーノハウスからWaldron Ledge展望台の間は○、それ以外は×
■出発地点
ボルケーノ・ナショナルパーク内。車はキラウエア・ビジター・センターに置いて、向かいのボルケーノハウスまで歩きます。ホテル前のカルデラが見渡せる展望スペース(通路)が出発地点。

これぞボルケーノ!という火口の風景(キラウエア・カルデラ)

緑、オレンジ、青、赤で繋いだ部分の総称が「アースクエイク トレイル」

このトレイルはキラウエア・カルデラ(火口)が歩けます! しかも、それ程長い距離を歩くことなく1周して同じ地点に戻ることができます。それが一番の魅力でこのコースを歩いてみようと思ったのでした。そして実際歩いてみたら、変化に富んだコースで面白かったです。カルデラの素晴らしい景色はもちろん、キラウエア・イキ火口やプウプアイの眺めも最高、森の中の苔むした緑の空間は火口とのあまりのギャップに驚きます。

トレイル名にもなっている「アースクエイク」とは「地震」のこと。1975年、1983年の相次ぐ大地震によって周辺道路に亀裂が入ってしまい、その後は閉鎖されトレイルとして使用されることになりました。それが名前の由来になっているそうです。道路の激しい亀裂や陥没は、噴火による地震のすさまじさを肌で感じ取ることができる見所でもあります。
コースは火口に下ったり上ったりするためアップダウンはありますが、急な坂は少なく緩やかな所が多いです。全体的に見て歩きやすいです。

このトレイルで必要だと思ったのは、水や食糧・帽子など基本的なものに加えて、しっかりした地図です。アースクエイク・トレイルとは、4つのトレイルの一部分づつを繋いだコースの総称です(上の地図をご参照ください)。ですから、トレイル上の標識はあくまでも、正式名称である「クレーター・リム・トレイル」、「キラウエア・イキ・トレイル」、「バイロンレッジ・トレイル」、「ハレマウマウ・トレイル」なのです。「アースクエイク・トレイル」の表示はひとつもありません。そのため、自分で地図を見ながら現在位置と進行方向を確かめていく必要があります。

分岐が多いため、簡易的な地図では現在位置が掴みにくいかもしれません。脅しのようなことを書いてしまったので「じゃあ、どんな地図を用意すればいいの?」と聞かれそうですが、とてもいい地図があります。それは、ボルケーノ国立公園のゲートで料金を支払った時にもらえるパンフレットです。それがあれば大丈夫。トレイル上の標識は充分整備されているので迷うことはないはずです。下の写真付きのレポートでも、分岐の所はなるべく詳しく書きますので、歩かれる方はご覧になって見てくださいね。なお、トレイル上の標識で「PARK HEADQUARTERS」と表示されているのをよく見ますが、ビジターセンターのことです。


子供と一緒に歩く

3歳3ヶ月の子供と2人で歩きました。大人の目安が通常2時間のところを、3時間半かけてゆっくり歩き完歩できました。様々な景色を見ることが出来るので飽きることがありません。キラウエア・カルデラ(キラウエア火口)を歩くコースで、ぐるりと周回できるコースはいくつか考えられますが、このコースより距離が短いコースは多分ないでしょう。そういった意味でも、カルデラを歩きたいと思っている子連れファミリーにはお勧め!
また、ボルケーノハウスからWaldron Ledge展望台までの区間(片道20分ぐらい)は舗装道路を歩きますので、ベビーカーや車椅子の方でも楽しむことが出来ます。

ハワイでも気温が低い時期の2月は、風が冷たく寒かったので親子で長袖を着ました。でも夏場の日中でも肌寒いことがあるので、ボルケーノでは通年で長袖があるといいと思います。また火口の溶岩は鋭いので転ぶと怪我をしてしまいます。小さなお子さんには長いズボンがお勧めです。

■参考
→ハワイ島 キラウエア火山の観光ガイド
→ハワイ島 キラウエア火山の観光計画
→旅行記 2005年2月8日 『ボルケーノの火口を歩くぞ』

◆時間の目安と見える景色◆ ※時間はストップウォッチ形式に表示します (単位は分)
0:00
出発地点はボルケーノハウスの前。カルデラの向こうにそびえるマウナロアには雪が積もっていました。歩き始めた時刻は13時すぎ。予定より遅くなってしまいました。2月の日の入りは18時。まあ、それまでには何とか戻って来られるでしょう。
0:07
歩きやすい林の中を通り抜けると、現在は使われていない舗装道路に出ます。至るところにある亀裂や陥没が大地震の痕跡として残っています。ひび割れのひどい箇所は柵がしてあります。
0:12
しばらく歩くと「Waldron Ledge」というサインが右手に現れます。サインに従って次の分岐を右へ入ると、展望台です。
0:20
Waldron Ledge展望台からの景色はサイコー! 快晴の空の下に広大なカルデラが視界いっぱいに広がります。ハレマウマウトレイルもうっすら見ることが出来ました。ここにはピクニックテーブルも用意されています。
0:26
展望台を後にして、また舗装道路に戻ります。少し歩くと、道路は柵でふさがれ行き止まりのようになっていますが、トレイルは左へと続き、林の中へ入ります。ここも歩きやすいです。
0:31
再び舗装道路へ出ました。すぐに分岐があります。「Trail →」という小さなサインに従ってへ入ります。ハイキング本のコピーだけを持って歩いてきた私たちは、この分岐でかなり悩んでしまいました。ここからは右手にカルデラとプウプアイを眺めながら、オヒアの森を歩きます。途中で少し休憩。
0:50
分岐に出ました。左に進むとクレーターリム・トレイル、右に進むとキラウエア・イキ・トレイルのT字路です。ここはに入ります。右に入った所のサインには、「キラウエアイキ0.5、バイロンレッジ0.5」の表示が出ています。
0:50
上の分岐の場所は視界がパッと開けていて、噴石丘のプウプアイを真正面に望むことが出来ました。この先は下り坂が続きます。所々急な坂もありますが、概ねなだらか。途中にベンチがあったので、また10分ほど休憩しました。
1:17
分岐
です。左に進むとキラウエア・イキ・トレイル、右に進むとバイロンレッジ・トレイルのV字路です。のバイロンレッジの方へ入ります。入った所のサインには、「ハレマウマウ・トレイル0.9、パークヘッドクオーター1.6」の表示。フラットで歩きやすいです。シダがいっぱいでした。
1:24
T字路の分岐に出ました。右も左もバイロンレッジトレイルなんですが、ここはに進みます。サインには、「ハレマウマウ・トレイル0.5、ビジターセンター0.9」の表示。この数分後、写真の下り坂が現れます。いよいよ火口に下るのです。火口とマウナロアの姿が素晴らしい!
1:40
火口に着きました!バイロンレッジトレイルはキラウエア・カルデラの隅のほうを通っているので、火口のど真ん中ではないんですが、それでも雰囲気は充分。溶岩を積み重ねたケルンを道しるべに進みます。このページの一番上の大きな写真もここで撮ったものです。
1:55
15分ほど歩いたら、土のトレイルが現れました。火口はここで終わりです。そこで10分ほど休憩しました。目の前にはまだ溶岩の海が広がっています。
2:08
休憩を終えてほんの少し歩いたら、またT字路の分岐がありました。右も左もハレマウマウ・トレイルですが、に進みます。サインには、「サンダルウッド・トレイル0.4、クレーターリム・ロード0.6、パーク・ヘッドクオーター0.7」の表示。ここから崖を上ります。
2:30
オヒアの森の中は苔むしていて、いい感じ。崖を上ると言っても、登山のようではなく緩やかです。ジンジャーが沢山ありました。途中で小屋のような休憩所があって、そこでまた休憩。
3:00
分岐です。T字路になっていて、左へ進むとサンダルウッド・トレイル、右はハレマウマウ・トレイル。へ進みます。サインには「クレーターリム・トレイル0.2、パーク・ヘッドクオーター0.3、ボルケーノハウス0.3」の表示。緩やかな上り坂が続きます。
3:10
さきほど歩いてきた火口とは対照的な森の中。緑が溢れ、ジャングルのような熱帯雨林が続きます。水分が多く、露出している溶岩が苔むしています。
木々が生い茂って日光が遮られているのもありますが、なんだか薄暗くなってきたみたい。太陽も傾いてきた様子。少しペースを上げて歩いたほうがいいかな…。
3:18
最後の分岐です。T字路で、左へ行っても右へ行ってもクレーターリム・トレイル。ここもへ入ります。サインには「パークヘッドクオーター0.1、ボルケーノハウス0.1」の表示。あと少しだ! ※左へ曲がってもビジターセンターに着くそうです
3:25
やったー、ボルケーノハウスに到着です。ケンシン坊も頑張りました!
[2005年2月]


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