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ハワイ島の散策コース/サーストン ラバ チューブ

■難易度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆
■一周 1km
■所要時間 15〜30分
■幼児連れウォーク  ◎ 下記参照
■出発地点:
ボルケーノ国立公園内。公園の料金所を入ったらすぐ左折し Crater Rim Driveに入ります。そのままキラウエア・イキ火口方面へ南下。道の両側が広くなったような駐車場があります。



こんなひっそりしたサーストンラバチューブは珍しい

ハワイ島観光のメインといえばハワイ火山国立公園(キラウエア火山)を思い浮かべる方も多いと思いますが、サーストン・ラバ・チューブはその中でもとりわけ人気のある観光スポットの1つです。ツアーバスも続々やって来て、いつも沢山の人で賑わっています。時には駐車場が混み合って車が止められなかったり、散策路が渋滞していることもあるほどです。

さて、ラバチューブとは溶岩トンネルのことです。サーストン・ラバ・チューブはおおよそ500年前にできました。熱くてドロドロした溶岩が流れると、その表面は空気に触れることによって冷やされ、固まり始めます。この固まった部分がトンネルの壁となり、中の熱いドロドロ溶岩は全部流れ去ってしまいます。溶岩トンネルはこうして作られます。ハワイ島には無数のラバチューブがありますが、サーストン・ラバ・チューブは一番有名な溶岩トンネルですね。

入口には展望台が設けられています。ここは元はクレーターだった場所で、今はオヒアやシダなどが茂り、熱帯雨林のしっとりした空気が流れています。覗いてみるとクレーターの名残が感じられますね。この森にはアパパネなどハワイ固有種の貴重な鳥たちが飛び交い、特に朝や夕方は沢山見ることが出来ます。展望台に写真入りで紹介されていますので、探してみてください。
その後は順路どおりに右へ進み、クレーターを降りていきます。苔むした散策路は雰囲気が良く、大好きです。ラバチューブの中に入ると、天井が高くなっている所がいくつか見つけられますが、これは火山ガスによって持ち上げられた跡なんだそうですよ。

サーストン・ラバ・チューブの出口には、もう1つ別の溶岩トンネルがあります。フェンスがありますが鍵はなく、自己責任で自由に入ることができます。こちらは観光化されていないので怖いくらい真っ暗でした。全長はなんと334m!強力なライトを持っていれば、簡単に進むことができます。(2011年8月時点では閉鎖)


子供と一緒に歩く

一番最初に歩いたのは2歳5ヶ月の時。それからはボルケーノに来るたびに寄っています。距離も短く、トレイルは舗装道なので小さな子供も安心して歩かせられるコースです。お手軽に火山の造形物を楽しめるという点でもおすすめ。

ボルケーノは雨が多いので、天気はよくても地面が濡れていることが多々あります。滑らないように注意してあげてください。またラバチューブの中は水溜りが多く、小さなお子さんは靴を濡らしてしまうと思います。代えの靴があれば一番ですが、スリッポンタイプの海用のシューズをお持ちの方はそれを履かせてあげてもよいですね。足元は溶岩ですのでくれぐれも怪我にはご注意ください。大人はビーチサンダルでもよいですが、苔むした散策路は滑りますし溶岩につまづくことがありますのでご注意下さい。

ベビーカーは階段が所々あるので実用的ではありません。所要時間が15〜30分程度ですので小さな赤ちゃんだったら、抱っこひもがいいかな。普段は暗いところが怖いケンシン坊でしたが、ここは大丈夫でした。

■参考
→ハワイ島 キラウエア火山の観光ガイド
→ハワイ島 キラウエア火山の観光計画
→旅行記 2005年2月3日 『雨のボルケーノとデッドエンドへの苦悩の道のり』
→旅行記 2005年7月28日 『キプカプアウルの森の中で』

 ■トレイルの様子
1.展望台
駐車場に車を停めて、入口から入ってくるとまず展望台に出ます。ここから見えるものは鬱蒼と茂るオヒアの木々やシダの森。実は小さなクレーターになっています。看板に載っている鳥たちを探してみましょう。オヒアの赤い花に蜜を吸いに来ます。
2. スロープ
サーストン・ラバ・チューブは反時計回りの順路になっています。標識に従い、スロープでクレーターを下ります。ほとんどスロープで時折階段があるんですが、15分程度なので赤ちゃん連れの方はベビーカーでなくて抱っこひもでも大丈夫じゃないかな。
3. ラバチューブ入口
トンネルの入口にやってきました。植物が大きく育ち、周囲の空気も湿気を帯びている感じがします。荒涼としたカルデラのすぐ隣にこんなに生命力の溢れた場所があるなんて…ボルケーノってすごい。
4. ラバチューブ内
トンネル内は天井も高く幅も広いです。水がしたたり落ちて地面が濡れています。ここを溶岩が通っていったんだなあ。溶岩のしたたり落ちた跡もあったようですが、全部持ち去られて今は滑らかになってしまったそうです。
(a) もう1つのラバチューブ(任意)
トンネルの出口にあるフェンスが、もう1つのトンネルの入口です。照明設備がないので真っ暗です。自己責任において出入りは自由。注意書きには懐中電灯を持つことや、足元に注意することなどが書かれています。※2011年8月時点では閉鎖
(b) 内部を探検(任意)
長さは334m。足元は滑らかで普通に歩けるぐらいの高さもありますが、途中から一段下がり、そこからは石がゴロゴロしていたりします。写真はラバチューブの中から入口を撮ったもの。
5. ラバチューブ出口以降
トンネルから出て階段を上ると、シダとオヒアの森に出ます。背の高い木々の間を抜けて、気持ちのよいお散歩ができるトレイルです。今日も道の脇で大きなキノコを見つけました。緑の中を5分ちょっと歩いて、出発地点に戻ってきました。
[1997年10月以降毎回訪問、最終更新2011年10月]



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