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2004 子供と楽しむハワイ島日記

7日目 ホナウナウのトンネル探検 之巻

5/3(月) 晴れ

今日は月曜日、子供たちは学校なので慌しい朝を迎えている。ケンシン坊といつものようにガレージで「行ってらっしゃ〜い、バイバ〜イ!」とお見送りしてから、3人でゆっくり朝食をいただいた。それにしてもいい天気。キッチンの窓から見えるコハラの海と山が絵のようだ。

今日はホナウナウの歴史公園から続く”1871トレイル”に行ってみることにした。前回行った時にすごく暑かったので、今度は朝早く行ってみようなんて思っていたのに、結局家を出たのは10時過ぎ。
時間的にお昼が近づいてきたので、マナゴホテルに寄ってランチを取ることにした。マナゴと言えば、私的ハワイ島NO.1のレストランだ。パパに是非ともポークチョップを食べていただきましょう、きっと喜ぶぞ。ウキウキな気分で奥に入っていくと、なんか活気がない。嫌な予感…。

「ええーっ、Closed on Mondays だってー!」

実は月曜休みということは知っていた。でも今日が月曜だってことを忘れていた(涙) 仕方がないので、てしまレストランまで戻ることにした。てしまも2回目。今日は定食と日替わり定食(サクラ・トレー)をオーダーした。

プウホヌア・オ・ホナウナウ(国立歴史公園)へ到着した時にはもう13時を過ぎていた。前回の教訓は全く生かされず、一番暑い時間帯に歩き始めることになった私たち。海沿いのピクニックエリアのほうから1871トレイルへと合流することにした。ヤシの木々と海と空、それに溶岩の黒に白い砂。絵になる景色に目を奪われて、暑さを忘れてしまった…と書きたいところだけど、やっぱり暑いものは暑いね(苦笑)


ピクニックエリアまでの道

ピクニックエリアから先がいよいよトレイルだ。そう言えば「1871 Trail」の「1871って何?」と思っていたが、1871年を表しているようだ。この道はその頃に造られたもので馬が走った道であるらしい。歩いていくと確かにフラットでアップダウンはない。ケンシン坊も頑張っている。
最初は踏み固まった砂の上を歩いていたけれど、次第に足元は溶岩に白い砂混じりといった感じになってくる。ヘイアウ(古代の神殿)のような場所を通り抜け、25分ほどで1871トレイルと合流した。
この辺りでは鳥の声が聞こえ、時々赤い鳥(本によればノーザン・カーディナル)に出会う。10分ほど歩くと、石畳の坂道の脇に洞窟のようなものが見えた。ここがラバ・チューブ(溶岩トンネル)だよね?


石畳の坂の脇に洞窟への入口がある

多分そうだと言うことで、覗いてみることにした。入口はかなり低くて1mあるかないかぐらい。小さく丸まりながら中に入ってみた。

「あれ〜、暗くて何にも見えないよ。本当に出口があるのかねえ。」

懐中電灯があるといいと聞いていたけど、まあ何とかなるさ的判断で持って来なかったんだよね。でも本当に真っ暗でこれじゃ前に進めないかも。炎天下で輝く海を見ながら歩いてきた後に急に洞窟に入れば、そりゃ何も見えないはずだ。ちょっと不気味だけど暗闇に佇んでみる。だんだん目が慣れてきたぞ。中は真っ直ぐじゃなくて、少し曲がっているから出口の明かりが見えなかったんだ。

「パパ、ケンシン坊、こっちに来てみて。面白いよ。」
「え!? オ、オレはいいよ。ケンシン坊、ママのところに行ってみな。」
「いやだー、こわいー(泣)」

ケンシン坊はともかく、パパは外見に似合わず小心者なんだよね。自分は行けないのに、坊に行ってみなって薦めるのもどうかと思うんだけど。誰も追随してくれないのがつまらないけど、1人で進んでみることにした。入口付近の天井が一番低く、中に進むにつれ次第に高くなっている。思ったより広い空間だ。といっても立ち上がったら頭をぶつける高さだから、しゃがんだままの怪しげなスタイルで進む。緩やかにカーブしたら洞窟の出口から海が見えた。なんだか天然のピクチャー・ウインドーみたい。


出口だけど出られません

どこかにまだ続くのかと思って覗いてみたら、外は溶岩の絶壁の連続でここが終点。さっき歩いてきたピクニックエリアが先のほうに見えている。それにしても、この海も透き通っていてキレイだなぁ。出口側からは強い光があたってトンネルの内部がよく観察できた。天井は溶岩が滴り落ちた跡がいっぱい。意外に鋭くて、頭をぶつけたら刺さりそう。洞窟の入口のほうから「ママ〜!」と呼ぶ声が聞こえた。そういえば2人が待ってるんだった。そろそろ戻ろう。


出口から見たトンネルはこんなふう

お待たせ。2人とも見に来れば良かったのに。面白かったんだよ。昔から洞窟みたいなものに心惹かれてた私。子供の頃は富士急ハイランドにあった「富士地底探検」っていう超地味なアトラクションがお気に入りだったっけ。

さっきまで晴れていた空が急に曇りだして、雨が降り出しそうな気配になってきた。帰りは海沿いを通らずに、真っ直ぐ続く1871トレイルを歩いてビジターセンター方面に向かう。両脇の木々からは鳥の声、時々ガサガサと音をたててマングースが横切る。ネイティブ・ハワイアンの特別な場所だというところもあって少し緊張気味に通り抜ける。

1時間ちょっとのハイキングを終えて、車に乗り込んだ。ケンシン坊と歩くにはちょうどいいトレイルだったね。途中でリリコイのスムージーを買ってみんなで回し飲み。歩いた後の冷たいものってホントに美味しい。今夜の夕食はお気に入りのマンナ・コリアンBBQ(コナのクロスロード・ショッピングセンター)に寄ってテイクアウトした。その後、ホノコハウ・マリーナのビーチで少し遊んでから家に戻った。コナの南では雨が降りそうだったけど、さすがは晴天率の高いワイコロア、晴れている。

夕飯までの時間は、みんなで明日の端午の節句のかぶとを作って飾り付けをしたり、Linaちゃんに折り紙の手裏剣の作り方を教わったりして懐かしい気分を味わった。何気なく外に目を遣ると、筋の通った雲に夕日が照らされ吸い込まれそうな美しさ。明日も晴れますように。


この旅一番の夕日だ
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